文学について考える

その他

私の趣味は古本屋に行くことで、時々時間を作り古本屋で数時間過ごします。昨日はたまたま、2年前にすごく話題になった本が220円で売っていたのですぐに買い、炭酸水をお供に夕方から没頭してしまいました。

本を読み進める中で、私は物事の答えをすぐに求める傾向にあるなと感じました。効率を考え、すぐにでも解答を知ろうとすることが正解だと思っている自分にきづきました。

その本は、最後の最後まで数式もなく、解答を示さないまま、終わりを迎えてしまいました。

要するに不完全燃焼で終わってしまい、すごくつまらないと感じ、納得がいきませんでした。

読み返しても作者の意図がわからず、答えはどこにも書かれていませんでした。

でも、その本がきっかけであることに気づくことができました。

それは、答えがないものが存在するということ。言葉では説明できないことが多々あるということ。

現に説明できませんが、人によって同じ文章でも、とらえ方や感じ方、見方がまったく違うということです。また、世の中には白黒はっきりしないものがあるし、しない方がいい場合もある。

文学は、時代によってとらえ方が変わったり、作者以上の表現ができる読者が現れます。あえて、これはこうだと答えないことで、読者の自由な発想を創造していきます。

その本には善悪もなく、傲慢さもなく謙虚さもない。ただ読者にゆだねられた。

昔の私みたいに作者の意図はなにかと考えるのもいいし、

自分勝手に想像を膨らませるのもいいでしょう。

30年前の将棋のプロ棋士は言いました。

「俺の頭は宇宙だ!」

まさにその通りですね。(笑)

もっと気軽に自由でいいんだなと気がつけました。

なるほど。だから2年前たくさんの人にこの本は愛されたんだなと少し理解できました。

皆様もぜひ、少しの時間を見つけ読書をしてみてください。文学に触れてみてください。

頭の中までは誰も縛られることはできないと気づくと思います。

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